クレジットカードで支払うことのススメ
「えっ!まだ現金で支払ってるの?」と言われるくらいに、クレジットカードでの支払いというものが浸透しています。現金払いが古くなりつつあるとも言えるでしょう。実際に、クレジットカードでの支払いにはいろいろなメリットがあります。メリットがあるからこそ、多くの方が現金払いからクレジットカード払いへと変えているのです。
では、クレジットカードで支払うことには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは、クレジットカードで支払うことのメリットについてご紹介していきたいと思います。クレジットカードを初めて作ろうと思っている方のお役に立てれば幸いです。
ショッピング保険がついていればいざというときも安心
クレジットカードの中には、ショッピング保険がついているものもあります。実は、このショッピング保険というのはクレジットカードで支払う場合、大きなメリットになってきます。例えば、購入したものを盗まれてしまった場合や紛失してしまった場合、ショッピング保険があれば購入金額が戻ってくることもあるのです。
最近では、「はれのひ」に関する報道を見聞きしている方も多いでしょう。社長がようやく会見を開いたことでも注目を集めました。「はれのひ」の一件で成人式の日に晴着を着ることができない方が続出し、せっかくのお祝いの日を台無しにしてしまいました。被害にあわれた方には何の落ち度も無いのに、成人式の当日突然に辛い思いを強いられたのです。ニュースなどで被害にあわれた方がインタビューでその胸の悔しさを話しているのを聞くと、本当にかわいそうでしかたありませんでした。
「はれのひ」に関しては、割引するからと言われ現金払いを選択していた方も少なくありません。ただ、こういったケースでもショッピング保険の付帯しているクレジットカードでの支払いを選択していれば、キャンセルが可能となることもあります。すでにクレジットカードでの引き落としが始まっているという方でも、残金の支払いが免除される可能性もあります。「はれのひ」のケースに限らず、キャンセルせざるを得ないような状況になったときには、利用しているクレジットカード会社に問い合わせをしてみましょう。
クレジットカードで購入した商品が、販売会社の都合で商品が届かないというようなケースを考えてみることにしましょう!
3者間契約【購入者ー販売店ー信販会社】の場合、信販会社に対して「商品が納品されるまでお金は払わない」と主張することができます。割賦販売法に定める「支払停止の抗弁権」です。これは、消費者が販売会社と結ぶ売買契約(又は役務提供契約)上の問題を理由として、クレジット会社への支払いを一時的に拒むことができる権利です。
下記の要件を満たした場合、割賦販売法に定める「支払い停止の抗弁権」(割賦販売法第30条の4)を行使することができます。
割賦販売法第30条の四第1項に基づく支払停止の抗弁の要件
- 2ヶ月以上の期間に渡る3回以上の分割払いによる割賦購入あっせん契約(クレジット契約)
- 支払い総額が4万円以上であること(リボルビング方式なら3万8千円以上)
- 販売業者に対して抗弁事由があること ※1
- 割賦販売法の定める指定商品・指定役務・指定権利であること。
- 購入者にとって商行為とならないこと
※1 信販会社に支払停止の抗弁を申し出ることができる売買契約(又は役務提供契約)上の問題としては、以下のようなものがあります。
- 商品が見本やカタログと異なっている
- 商品の引き渡しがない・もしくは遅延した
- 商品に瑕疵・欠陥がある
- 販売業者に債務不履行がある
- 詐欺商法による売買契約
- 強迫・強要による売買契約
- 錯誤による意思表示
なお、「支払停止の抗弁権」は、契約を解除できる権利ではありません。販売会社との間で生じている問題が解決するまで、クレジット会社への支払いを停止する権利です。商品が届くなど、問題が解決した後は、支払いが再開されることになります。
ポイントがたまる
クレジットカードで支払うメリットとしてよく挙げられるのがポイントです。実際に、クレジットカード会社のほうもポイント還元にはかなりの力を入れるようになっています。クレジットカードで支払うことによって、確実にポイント還元でお得になると考えれば、これはやはり大きなメリットになってきます。
「現金払いでもポイントはたまるよ?」という方もいるかもしれません。ただ、現金払いでポイントがたまる場合、そのほとんどがその特定のお店でしかたまらないポイントです。
例えば、家電量販店でポイントカードを発行していても、そのポイントカードというのはその家電量販店でしか使えません。系列店で使えることもあるかもしれませんが、場合によってはその地域の特定の店舗でしか使えないということもあるでしょう。家電量販店のポイントカードをコンビニやスーパーで提示しても何の意味もなしません。
しかしながら、クレジットカードであれば家電量販店といったお店のジャンルや系列店などに関係なくポイントがつくのです。コンビニで支払えばコンビニで支払った分のポイントが還元されますし、家電量販店で支払えば家電量販店で支払った分のポイントが関係されるのです。
言ってしまえば、クレジットカードというのはそのクレジットカードが使えるお店すべてを対象としたポイントカードとも言えるのです。それも国内だけではなく、海外も含めてですので世界共通のポイントカードと言える部分もあるでしょう。
現金がなくともほしいものをゲットできる
クレジットカードが普及する前というのは、現金で購入するのが当たり前でした。しかしながら、持っている現金をすべて持ち歩くというのはかなりリスクがあります。その状態でひったくりなどの被害に遭えば、それこそ全財産を失ってしまいます。だからこそ、多くの方がほどほどの金額を持ち歩くものです。
かといって、高価なものをほしいと思ったときに現金がないのでは支払うことができません。目の前にほしいものがあるのに、購入できないもどかしさというのはおわかりいただけるでしょう。「現金を取ってくるから取り置きを!」と言って対応してくれるところならいいでしょう。しかしながら、場合によっては取り置きに対応していないというところもあります。ほんの少し現金が足りなかったために、他の人が買っていってしまった・・・ということだってあり得るのです。
しかしながら、クレジットカードでの支払いであれば、手元に現金がなくともその場でほしいものを手に入れることができます。取り置きをしてもらう必要もありません。
しかも、一括現金で購入するのが厳しいようなものでも、クレジットカード払いであれば分割での支払いが可能になります。現金払いで分割に対応してくれるお店というのは、今の時代はないでしょう。分割払いはクレジットカードだからこそできるとも言えるのです。
パソコンや冷蔵庫、テレビ、洗濯機、携帯電話など生活に必要なものというのは、だいたい結構なお値段となります。中には現金で一括購入をしている方もいるかもいれませんが、ほとんどの方がクレジットカードでの分割払いを選択しているものです。
言ってしまえば、生活に必要な身近なものもクレジットカードがあるからこそ、揃えられるのです。現金が手元になくとも支払いを先送りにできるという部分もあります。現金での支払いしか認めない世の中になれば、一気に不便になるでしょう。
クレジットヒストリーができる
クレジットヒストリーというものをご存知でしょうか。一般的には「クレヒス」と呼ばれているものなのですが、クレジットカードをよく使っているという方であれば一度くらいは意識したことがあるでしょう。
クレジットヒストリーというのは、言ってしまえばクレジットカードを使った履歴です。クレジットヒストリーにおいて、理想的とされているのがこまめにある程度の金額を使い、きちんと返済をしている状態です。逆に、まったくクレジットカードを使っていなかったり、クレジットカードを使っても返済が滞っていたりすればクレジットヒストリーとしてはよろしくありません。クレジットカードでの支払いをすることによって、クレジットヒストリーを理想的な状態に近づけることができます。
クレジットヒストリーというのは、将来的にステータスの高いクレジットカードを持つときに役立ってくれます。例えば、クレジットヒストリーがまっさらな状態の方がゴールドカードなどを持とうと思うとかなり難しくなります。
しかしながら、それまでにクレジットカードでの支払いをこまめに利用しており、クレジットヒストリーがきちんと積み上げられて入ればゴールドカードやそれ以上の高いステータスのクレジットカードを持てるようになるかもしれません。クレジットカードで支払うことによってクレジットヒストリーを積み重ねることができ、それが先で役立ってくれるのです。
手数料を節約することができる
最近では店頭だけではなく、インターネットからのショッピングを楽しむ方も多くなっています。インターネットからショッピングを楽しむ場合、支払いで手数料がかかることも少なくありません。というよりも、ほぼ確実に何かしらの手数料を取られると言っていいでしょう。
例えば、銀行振り込みであれば振込手数料というものがかかってきます。銀行によって手数料も違ってきますが、結構な金額が取られます。かといって、代引きにすると銀行振り込みの手数料以上の金額を取られることもあります。コンビニ払いはコンビニ払いで後払い手数料がかかることも珍しくありません。現金で支払おうと思った場合、何かしらの手数料が取られることになるのです。こういった手数料が馬鹿らしくなって、ショッピングをやめてしまう方もいます。
しかしながら、クレジットカードであればその心配はありません。クレジットカードでの支払いを選択すれば、銀行振り込みでの手数料も代引きでの手数料もコンビニ払いでの後払い手数料もかからないのです。純粋に商品代や送料のみでショッピングを楽しむことができます。
「手数料であれもこれも買えたのに~!」という悔しい思いをすることもありません。これまで各種手数料を支払ってきた方であればあるほど、クレジットカードでの支払いに切り替えれば手数料が本当に馬鹿らしく思えるでしょう。手数料分を節約して、その分、またショッピングを楽しめるのですからこれ以上のことはありません。
~まとめ~
クレジットカードでの支払いを選択する方が多くなっているのは、やはりそれだけクレジットカードでの支払いにメリットがあるからです。「はれのひ」騒動のようなケースであってもショッピング保険の付帯しているクレジットカードでの支払いであれば、キャンセルできる可能性もあります。
他にもクレジットカードでの支払いであれば、ポイント還元でお得になりますし、手元に現金がなくともお高いものを購入することができます。クレジットヒストリーを積み重ねることによって将来的なクレジットカードのランクアップも期待できます。銀行振り込みや代引き、コンビニ払いで発生するような手数料も必要ありませんので、節約にもなります。まさにクレジットカードでの支払いというのはメリットだらけなのです。