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消費者庁は2023年10月1日から景品表示法第5条第3号の規定に基づき「ステマ規制」を導入しました。ステマとはステルスマーケティングの略で、消費者に広告と明記せずに隠し、非営利の好評価の口コミと装うなどすることで消費者を欺く手口ことです。ステマ規制は「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」を禁止するといった内容です。

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最近よく見聞きする「キャッシュレス社会」ってどんな社会?キャッシュレスのメリットやデメリットについて考えてみた

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平成という時代は、まさに激動の時代でした。携帯電話が普及したと思ったら、今度はあっという間に携帯電話からスマートフォンが主流となりました。政治の動向やファッションなどいろいろなものが時代の流れと共に移り変わっていく中で、お金に関してもさまざまな変化が起こっています。
 

そのひとつがキャッシュレスです。

キャッシュレスのイメージ画像
最近では本当にいろいろなところで「キャッシュレス」という言葉を見聞きするようになりました。ここでは改めて、キャッシュレス社会とはどのようなものなのか、キャッシュレスのメリットやデメリットは何なのか、についてお話ししていきたいと思います。
 
 

キャッシュレス社会とは?

 
まずは、キャッシュレス社会とはどのような社会なのかについて理解を深めていきましょう。言われなくともわかっているという方もいるかもしれませんが、キャッシュレス社会というのは現金をほとんど使わない社会のことです。もっと言うと、現金ではなく、クレジットカードや電子マネーなどを使った電子決済がメインとなる社会のことを指します。
色々な支払い手段
ご存知のように、日本はまだまだキャッシュレス社会になっているとは言えません。「そもそも日本はキャッシュレス社会になれないのではないか」という声すらもあります。実は2018年の4月に経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」というものを発表しています。これによると、2015年の時点で主要国のキャッシュレス決済比率というのは以下のようになっています。

1位:大韓民国 キャッシュレス比率89.1%
2位:中華人民共和国 キャッシュレス比率60.0%
3位:カナダ キャッシュレス比率55.4%
4位:イギリス キャッシュレス比率54.9%
5位:アメリカ合衆国 キャッシュレス比率45.0%
6位:フランス キャッシュレス比率39.1%
7位:日本 キャッシュレス比率18.4%

日本は主要国としては7位となっているのですが、1位の韓国と比べると雲泥の差です。やはり1位の韓国レベルになってからでないと、キャッシュレス社会というのは名乗れないでしょう。今の日本は、キャッシュレス社会に向けて動き出した段階、キャッシュレス社会を目指している段階と言えるのではないでしょうか?もちろん、日本にとってキャッシュレス社会となるのが良いことなのか悪いことなのかはまた別の問題です。
 
 

キャッシュレスのメリット

 
キャッシュレス社会がどのようなものなのかを理解したところで、次はキャッシュレスのメリットについて触れていきましょう。
 
まず、キャッシュレスのメリットとして挙げられるのが現金を持つことによって抱えるリスクを軽減させることができるという部分です。例えば、現金を持ち歩く場合、やはりお財布が必要になってきます。お財布にたくさんの現金を詰め込めば、その分、お財布は重たくなりますし、荷物になってしまいます。しかも、そのお財布を盗まれてしまえば、一巻の終わりです。仮にタンス預金をしていたとしても、火災などで焼失してしまうでしょう。
 
少し前には中国で現金から性病に感染したというニュースも出ていました。中国ほどではないにしても、日本の現金も不特定多数の人が触っているのですから衛生面で不安がないわけではありません。このように現金を持つことによって抱えるリスクというのは挙げていくとキリがないのですが、キャッシュレスでは現金を扱うことがほとんどなくなりますのでそれと同時に現金だからこそ高まってくるリスクを軽減させることができるのです。
 
また、利便性のアップというのもキャッシュレスのメリットと言えるでしょう。最近ではお金の動きをすぐに確認できるようにと、各種支払いをクレジットカードでまとめてしまうという方も増えてきています。

現金であれば領収書をもらってそれを管理しつつ、書き込んだり打ち込んだりする必要がありますが、キャッシュレスであればそういった必要もありません。利用履歴が確認しやすいので、家計簿や帳簿をつける手間が省けるのです。

それと同時に、人の手によって起こっていた会計ミスといったものも減ってくるでしょう。一般のご家庭だけではなく、ビジネスシーンでも利便性がアップするので、労力と時間を大幅にカットできるはずです。

さらに、キャッシュレスにおいては、ポイント還元というのもひとつのメリットになってくるかと思います。
クレジットカードでポイントが貯まる
クレジットカード決済ではポイント還元は当たり前になっていますし、最近では電子マネーでの決済でもポイント還元キャンペーンなどが積極的におこなわれています。使ってもポイントが返ってくるので、よりお得にショッピングなどを楽しめると考えていいでしょう。
 
 

キャッシュレスのデメリット

 
先ではキャッシュレスのメリットについてお話ししましたが、やはり何事においてもメリットばかりというわけにはいきません。今度はキャッシュレスのデメリットについてご紹介していきたいと思います。
 
キャッシュレスのデメリットとしてまず挙げられるのが、ついつい使いすぎてしまうという部分です。というのも、お財布に現金を入れて持ち歩いているときには、お会計のときにいちいちお財布の中身を確認することになります。
 
そういった中で、自然と「ここでいくら使ったから残りはこれくらい」「残りはこれくらいだから、使い過ぎないようにしよう」といったことを考えるようになります。自分の目と手で確認できる状態にあるからこそ、そういった意識が働くのです。
 
しかしながら、キャッシュレスで現金を持ち歩かないようになると、何にいくら使って残りがどれくらいなのかがわかりにくくなりますし、わかりにくいからこそ使い過ぎないようにしようという意識も薄れていくのです。実際に、クレジットカード決済で使いすぎてしまうという方は多いですし、それで多重債務に陥ってしまうというケースも少なくはないのです。
 
また、キャッシュレスの場合、融通が利かないという部分もデメリットになってくるかと思います。例えば、誰かと一緒に食事をしたときに割り勘にするときやそれぞれで支払うときもあるでしょう。キャッシュレスだとお店によっては、そういった融通が利かないこともあるのです。それに、そもそも同じキャッシュレスであってもお店によって、支払い方法が限られていることもあります。
 
キャッシュレスでも使えるクレジットカードが限られているということもありますし、ICカードでしか支払えないというお店もあるかもしれません。キャッシュレスだからといってすべてが統一されているわけではありませんし、それぞれのお店で決まっているからこそそれ以外のやり方で融通を利かせることもできないのです。キャッシュレスだからこそ交渉の余地すらないというわけです。
 
さらに、決済手数料もデメリットのひとつとなってきます。キャッシュレスでの支払いすべてに手数料がかかるというわけではないものの、お店によっては手数料をしっかりととられてしまうこともあります。もちろん、手数料というのはそのときだけであればそこまで大きな負担にはなってこないかとは思いますが、支払いのたびに手数料がとられるとなると長期的に見たときにかなりの負担となっていることもあるのです。
 
そして、キャッシュレスならではのリスクもあります。例えば、最近ではスキミングやハッキングといったものが大きな問題となっています。キャッシュレスの場合、スキミングやハッキングで勝手にお金が使われてしまう可能性もあるのです。仮にスキミングやハッキングの被害に遭わなかったとしても、電気がないとキャッシュレスは機能しません。電子機器が使えないような状況であればキャッシュレスでの決済もできませんし、電子機器があっても停電などでその電子機器が使えなくなってしまえばどうしようもありません。
 
特に、ここ最近の日本の異常気象というのはかなり大きな被害を出していますので、どこにいてもそのリスクはあるのです。
 
あとは、日本のようにまだまだキャッシュレスが普及していない国であればキャッシュレス決済のためのインフラを整備する必要があります。借金を積み重ねている日本のような国では、こういったところにお金を回すのも難しいでしょう。
他にも、その場で決済が完了するわけではなく、決済完了までに時間がかかってしまうということもデメリットとして挙げられるでしょうし、完全なキャッシュレスに移行してしまうと現金が必要となったときに途方に暮れてしまうといった部分もデメリットになってくるでしょう。このようにキャッシュレスには、実にさまざまなデメリットがあるのです。
 
 

~まとめ~

世界的に見ると、日本はキャッシュレスに関しては遅れていると言えるでしょう。キャッシュレス社会と呼ぶには程遠く、キャッシュレス社会を目指して動き出したところなのです。ただ、キャッシュレスというのはメリットばかりというわけではありません。もちろん、キャッシュレスだからこそのメリットも得られるのですが、それと同時にキャッシュレスだからこそのデメリットも出てくることになります。
 
キャッシュレスに関しては一概に良いもの、悪いものとは言えません。ただ、キャッシュレスが取りざたされるようになり、キャッシュレス社会を目指している今の日本だからこそ、キャッシュレス社会やキャッシュレスについてきちんと理解を深めておくことが大切なのです。